electron-builder
の使用
electron-builder
によって作成された全てのビルドは build
ディレクトリ内にあります。
ビルド
npm run build
解凍されたディレクトリのビルド
フルインストーラなしで簡単な実行可能ファイルを作成します。迅速なテストに役立ちます。
npm run build:dir
デフォルトのビルド構成
こちらにある electron-builders
のオプションに従って、package.json
でさらにカスタマイズすることができます。
"build": {
"productName": "ElectronVue",
"appId": "org.simulatedgreg.electron-vue",
"dmg": {
"contents": [
{
"x": 410,
"y": 150,
"type": "link",
"path": "/Applications"
},
{
"x": 130,
"y": 150,
"type": "file"
}
]
},
"directories": {
"output": "build"
},
"files": [
"dist/electron",
"node_modules/",
"package.json"
],
"mac": {
"icon": "build/icons/icon.icns"
},
"win": {
"icon": "build/icons/icon.ico"
},
"linux": {
"icon": "build/icons"
}
}
CI を使用した自動デプロイ
electron-vue の electron-builder
構成を使用する場合、自動デプロイのために appveyor.yml
と .travis.yml
も提供されます。両方の設定ファイルは electron アプリケーションのビルドや GitHub リリース、 Bintray などへ生成物をプッシュするために設定されています。Travis CI は linux
と darwin
(macOS) の両方のビルドに使用される一方、AppVeyor は win32
のビルドに使用されます。どちらのサービスも OSS プロジェクトに対しては無料です。
Travis CI/AppVeyor のセットアップ
- Travis CI / AppVeyor でアカウントを作成します
- electron-vue プロジェクトがある GitHub リポジトリにリンクします
- https://github.com/settings/tokens にアクセスし、Generate new token を押します(Travis CI と AppVeyor 両方で同じトークンが使用可能です)
- Token description を設定します
- public_repo スコープにチェックをつけます
- Generate token を押します
- 新しいトークンをコピーして後々使うために保存します
- Travis CI / AppVeyor でリポジトリ設定を開き、新しい環境変数を追加します
- 変数の名前を
GH_TOKEN
に設定します - 変数の値を作成したばかりのGitHubアクセストークンに設定します
- 新しい変数を保存し、暗号化が有効になっていることを確認します
- 変数の名前を
この時点で、全てがセットアップされました。Travis CI/AppVeyor はデフォルトで master
ブランチへのプッシュを監視します。プッシュが行われると、Travis CI/AppVeyor はリポジトリをサーバーにクローンし、ビルドプロセスを開始します。最終ステージでは、electron-builder
は環境変数の GH_TOKEN
を見て、ドラフトのリリースを作成し、作成物を GitHub のパブリックリポジトリにアップロードします。この時点から、ドラフトのリリースを編集して、それを世界に公開することができます。 リリースを公開した後、package.json
を更新して、将来のリリースに新しいバージョン番号が付いていることを確認してください。
自動アップデート
アプリケーションが自動アップデートを受信できるようにすることは、優れた機能ですが、コードサイニングが必要であることを知ってください。こちらで説明されている electron-builder
が必要とするものに基づいて、いくつかの環境変数を追加することでコードサイニングを設定可能です。いったん証明書を設定すると、 electron-updater
をインストールし、自動アップデートを有効にするために、src/main/index.js
の一番下のコードをコメントアウトすることができます。
ほとんどの人と同じように、コード署名証明書がない場合は、GitHub API を使用して新しいリリースをチェックすることができます。新しいリリースが検出されたら、アプリケーション内で、新しいビルドをダウンロードしてインストールできるダウンロードページをユーザーに示す通知を提供します。electron-builder
が提供する素晴らしいインストーラーのおかげで、ユーザーは現在のバージョンをアンインストールする必要がなくなり、新しいインストールは Web ストレージまたは userData
ファイルをそのまま維持しながら古いものを置き換えます。